研究会のご報告
第一回自動車運転に関する合同研究会 〜自動車運転は学際的に取り組もう!〜
日時 | 平成29年1月21日(土曜),9:00〜17:00 | ||||||||||||||||||||
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場所 | 北九州国際会議場 メインホール,イベントホール,国際会議室 福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目9−30 (JR小倉駅新幹線口より徒歩7分) TEL 093-541-5931 |
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主催 | 自動車運転に関する合同研究会 運転と認知機能研究会(代表:三村 將) 障害者自動車運転研究会(代表:武原 格) 自動車運転再開とリハビリテーションに関する研究会(代表:佐伯 覚) |
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協賛 | 北九州市、(公財)西日本産業貿易コンベンション協会 | ||||||||||||||||||||
後援 |
・公益社団法人 福岡県医師会 ・公益社団法人 北九州市医師会 ・公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 ・一般社団法人 日本高次脳機能障害学会 ・公益社団法人 福岡県作業療法協会 ・一般社団法人 日本作業療法士協会 ・一般社団法人 日本言語聴覚士協会 ・一般社団法人 全日本指定自動車教習所協会連合会 ・一般社団法人 福岡県指定自動車学校協会 ・福岡県、北九州市 |
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大会長 | 独立行政法人労働者健康安全機構九州労災病院 門司メディカルセンター 院長 蜂須賀 研二 |
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プログラム |
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第二回日本安全運転医療研究会〜安心して交通社会に参加するために〜
第2回日本安全運転・医療研究会を主催して
滋賀医科大学社会学講座 一杉正仁
去る、平成30年1月21日に、東京都大手町の日経ホールで、第2回安全運転・医療研究会を主宰させて頂きました。当日は521人という大勢の方が参加して下さり、情報交換や知識修得の場として活用頂きました。特に、「安心して交通社会に参加するために」というテーマのもと、共生と職場復帰を2大柱とし、内閣府政策統括官付参事官の金子 健 様、労働者安全機構理事長の有賀 徹 先生より特別講演を賜りました。今後、高齢化が進むわが国において、いかに交通安全を実現するか、そして、労働者の安全を確保したうえでの労働力確保の実現など、わが国の施策から取り組みの実際について詳細に概説頂きました。さらに、5件の教育講演では、「知っておくべき周辺知識」として、交通社会への復帰を目指す方に接する上で、医療従事者が配慮すべき点などを、専門の先生からご教示頂きました。そのほか、66題(口頭17題、ポスター49題)の一般演題が寄せられ、各現場での取り組みを中心に、新たな知見や現状の課題などを御紹介頂きました。このような、現場での問題点や知見を参加者が共有することは、さらなる発展につながることであり、ここに改めて、話題提供下さった発表者の皆様方に深謝申し上げます。
さて、今回の研究会参加者は、医師、療法士、看護師などの医療従事者、工学技術者、行政や司法関係者など幅広いのが特徴でした。私たちの研究会は、何らかの疾病や障がいがある方でも、安心して安全に交通社会に参加できることを目指しております。参加者の皆様の立場が異なっても、目的は同じであり、本研究会がそれぞれの専門分野の垣根を越えて交流することに貢献できたことを嬉しく思っております。さらに、私たちが話し合って生み出した知見が、今後のわが国の社会安全や国民の社会参加促進に役立てると感じました。今後は、本研究会が関連団体のお力を借りて、地域や行政に情報を発信し、多くの国民に貢献できる活動ができるよう願っております。
最後に、第2回安全運転・医療研究会の開催に、多大なご奉仕を下さいました皆様方に深謝申し上げます。また、会の開催に御尽力下さいました東京都リハビリテーション病院の皆様を始めとした、旧障害者自動車運転研究会のスタッフ一同に改めて御礼申し上げます。
日時 | 2018年1月21日(日),9:30〜15:30 | ||||||||||||||||||||
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場所 | 日経ホール、日経カンファレンスルーム | ||||||||||||||||||||
東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル | |||||||||||||||||||||
TEL 03-6256-7686 | |||||||||||||||||||||
主催 | 第二回日本安全運転医療研究会 | ||||||||||||||||||||
後援 | ・内閣府 ・厚生労働省 ・東京都 ・警察庁交通局 ・東京都 ・公益社団法人 日本医師会 ・公益社団法人 東京都医師会 ・一般社団法人 日本理学療法士協会 ・一般社団法人 日本作業療法士協会 ・一般社団法人 日本言語聴覚士協会 ・公益社団法人 日本リハビリテーション医学会 ・一般社団法人 日本交通科学学会 |
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大会長 | 滋賀医科大学 医学部社会医学講座 法医学部門 一杉 正仁 |
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プログラム |
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第三回日本安全運転医療研究会〜安心して交通社会に参加するために〜
日時 | 2019年1月27日(日),9:20〜16:40 | ||||||||||||||||||||||||||
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場所 | 一橋大学一橋講堂 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階 TEL 03-4212-3900 |
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主催 | 第三回日本安全運転医療研究会 | ||||||||||||||||||||||||||
大会長 | 慶應義塾大学 医学部精神・神経科学教室 三村 將 |
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プログラム |
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第4回日本安全運転・医療研究会〜住み慣れた地域での社会参加を目指して〜
第4回日本安全運転・医療研究会を開催して
福井医療大学 小林康孝
令和元年12月13〜14日に、福井市のAOSSAにて、第4回日本安全運転・医療研究会を開催させていただきました。雪の心配から例年より約1か月早い開催としたことで、皆様には御迷惑をおかけしましたが、おかげさまで天候にも恵まれ、無事当日を迎えることができました。これまでの大都市開催とは異なり、初めての中核市での開催でしたので、「住み慣れた地域での社会参加を目指して」というテーマを掲げ、地域の特徴を出せるようなプログラムを作成してまいりました。
特別講演は、内閣府政策統括官付参事官の近藤共子様から高齢者を中心とした交通安全対策について、筑波大学副学長の稲垣敏之先生から自動運転についての御講演を賜りました。教育講演は4人の先生方から、運転時の覚醒度、認知症運転、積雪環境での自動運転、福井県警の対策に関する御講演を、地域トピックスでは永平寺町と富山市における独特の取り組みを2人の先生方から御紹介いただきました。いずれも時代と地域の実態に即した大変興味深い内容だったと思います。さらに4人の作業療法士の先生方に、障害者支援に関するシンポジウムを行っていただきました。参加者の多くを占める作業療法士の先生方にとっては特に有意義なものだったのではないでしょうか。また、一般演題は76題とこれまで以上の数が集まり、一般会場もポスター会場も人が溢れ、とても活発な討論が行われていました。皆様の熱心なお気持ちを感じるとともに、車社会が抱える問題の大きさを痛感いたしました。発表、そして討論に御参加いただいた先生方に感謝申し上げます。
さて、交通事故や交通安全上のトラブルが連日のように報道され、車社会に対する不安と、安全・安心に対する人々の関心は年々高まっています。それに伴い、高齢者や障害をお持ちの方々の自動車運転に対する世間の目が厳しくなってきていますが、その一方でそれら社会弱者にとって、移動手段としての自動車の必要性は高く、特に公共交通網が脆弱な地域においては尚更です。本研究会は、障害者や高齢者の方々が、車社会においてそれぞれの地域で安全に社会参加できることを目的としております。異なる職種の方々が一堂に会し、議論し、そして社会に多くの情報を発信できる会へと発展していけることを願っております。
最後になりましたが、第4回日本安全運転・医療研究会の開催に御協力いただきました幹事・世話人を始めとする関係者の皆様、そして会の運営に御尽力いただきました新田塚医療福祉センター職員の皆様に改めて御礼申し上げます。
日時 | 2019年12月13日(金)~14日(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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場所 | 福井県県民ホール(AOSSA8F)、福井市地域交流プラザ(AOSSA6F) 福井県福井市手寄1-4-1 TEL 0776-87-0003 |
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主催 | 第4回日本安全運転・医療研究会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大会長 | 福井総合病院 リハビリテーション科 部長、福井医療大学 副学長 小林 康孝 |
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プログラム | 2019年12月13日(金)
2019年12月14日(土)
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第五回日本安全運転・医療研究会〜安心・安全な交通社会のしくみ〜
第五回日本安全運転・医療研究会を開催して
大会長 渡邉 修
2021年12月5日 WEB形式にて、第5回 日本安全運転医療研究会を開催することができました。本研究会は、毎回、対面形式にて熱心な議論が交わされてきましたので、是非、第5回も対面でと準備をしてきたのですが、新型コロナウイルス感染症蔓延のために、およそ1年の延期を試みましたが、対面での研究会はかなうことできませんでした。しかし、それでも、当日は、各ご専門領域より、266人の方にご参加いただくことができましたこと、ひとえに会員の先生方のご支援のたまものであり、深く感謝申し上げます。
本研究会は、下記の一覧表にありますように、会長講演、運転指導基礎講座5演題、特別講演2演題、そして来るべき学会化にむけたシンポジウムでの6演題、そして一般演題として、35演題のご発表をいただきました。会長講演では、運転に必須な高次脳機能と運転事故との関係が説明されました。運転指導基礎講座では、障害者および高齢者の自動車運転再開を指導する上で必須な知識を整理していただきました。特別講演(1)では、警察庁交通局運転免許課の仲村健二様より、高齢運転者による交通事故の発生状況、認知症と運転免許制度、高齢運転者による事故防止に向けた制度改正、自主返納その他の関連制度、運転免許の行政処分の対象となる「一定の病気等」についてご説明をいただきました。特別講演(2)では、水野幸治先生(名古屋大学工学研究科機械システム工学専攻)より、四輪車対自転車の出会い頭事故について,ドライブレコーダデータおよびドライビングシミュレータから緊急時のドライバの応答に関するご研究結果をご教示いただきました。また、シンポジウムでは、本研究会の学会化を前提に、下表のように多方面からの御提言をいただきました。
一般演題は、35演題あり、事例報告、各種運転能力評価方法に関する提言と考察、MCI症例の問題点、COVID-19の運転支援への影響、自動車運転支援に関する実態調査、視覚障害と運転能力との考察、交通死亡事故の原因と効果的対策、改正道交法2022の影響などがあり、いずれも、本研究会(学会)にとって重要なテーマのご発表でした。
日時 | 2021年12月5日(日曜日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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場所 | WEB開催、オンライン+オンデマンド配信 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主催 | 第5回日本安全運転・医療研究会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大会長 | 東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科 渡邉 修 |
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プログラム |
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最後に、第5回 日本安全運転医療研究会に対し、13社(アライヴワーク株式会社、医歯薬出版株式会社、一般社団法人 交通事故被害者家族ネットワーク、医療法人社団 三成会 新百合ヶ丘総合病院、インターリハ株式会社、学校法人 衛生学園 東京衛生学園専門学校、株式会社 新興医学出版社、株式会社 マネージビジネス、株式会社 三輪書店、コヤマドライビングスクール、特定非営利活動法人 東京高次脳機能障害協議会、古田総合法律事務所、有限会社 フジオート、五十音順)の企業様の協賛をいただきました。本研究会報告を借りて、ここに深く御礼申し上げます。
文責:日本安全運転医療学会 更新日:2022年5月17日